2007年08月22日 12:21

渡米したのは ちょうど2年前。
娘ちゃんは、1年生の1学期を終えたばかり、息子ちゃんは2才半過ぎでした。
引越し代の節約を考え、海外引越し業者から 送った荷物は 10箱のみ。 (4人家族が引っ越すとは 思えない数かも。) その中の1箱以上が 読み聞かせのための子ども用の本でした。 一つには それは、子ども達の日本語の維持 という海外子育てに不可欠な要素。
そして 我が家の場合は、もう一つありました。 息子ちゃんの「言葉の発達」のためです。
2歳半程度の理解力は きちんとあるようにみえた息子ちゃんですが、話し言葉は 殆どありませんでした。 信頼できる幼児教育の先生は、「何でも理解しているので 心配ないです。そのうち 急に話し出します。」と言ってくださったのですが、、、。
2歳といえば、母語の確立に重要な時期。
生まれてすぐから多言語の環境にいるお子さんとは違って、 2歳ごろから新しい言語を入れる場合には 細心の注意を払わなくてはいけないということです。 特に話し言葉がまだでていなかった息子ちゃん。まずは、日本語をしっかり。 ということで、幼稚園入園は、1年延ばしました。
昨年は 4歳になる年で、同じ年齢の子どもたちと遊びたい気持ちも出てきたので、週3日(午前中のみ)幼稚園に通いました。
1年間で 沢山成長した息子ちゃんですが、話し言葉の上達は 微々たるもの。ことばの遅れは顕著でした。(2語文がでたのは、つい最近です。) 思うように口が動かないようでもあり、 文章が組み立てられないようでもあります。 途中、どもりの時期もあり、コミュニケーションが困難に思える日もありました。
こちらで最初に、相談したドクターは、「母語が日本語の子どもの検査など不可能だ。」と。
同じようなケースの子どもの話を聞いたことがあるという日本人のドクター(発達は専門外)は「結局、アメリカでは検査がうまくできなかったので、帰国して検査するように助言した。」とのこと。
我が家に帰国は、無理。
『英語の検査では、何もわからない。』と言われる可能性もありましたが、 Early Intervention (学校就学前の子ども 0歳〜5歳の療育、訓練などをしてくれるところ)で検査してもらうことにしました。
3月に申請して、連絡が来たのは 7月。 (検査待ちの子供が大勢いるのだそうです。)
7月の検査の担当は、特殊教育専門の先生でした。
事前の問診表のようなものに 詳しく状況を記入しておいたのですが、読んでいなかったのか、先生は 英語が第2言語の子どもの検査をしたことがなかったようです。
「この検査の時間中、お利口に座って検査に協力できたことは よい兆候です。でも、本当にごめんなさい。 言葉の発達検査については 私には何もできません。 本部に連絡してみます。でも、息子さんには 早く英語を教え込まなくては、、、。そうしないと キンダーで大変なことになりますよ。」と言われ終了。
その後の連絡で『8月に 専門家を呼んで 詳しい検査をする。』ということになりました。
そして 数日前、その検査がありました。
「児童心理の専門家」と「言語療法士」のペア。 それと「日本語の通訳者」までついていました。
さすが、専門家。 サイコロジスト(心理の先生)は息子ちゃんの心をつかみ 遊びを交えての検査開始。 物の名前、数の概念、、と続いていきました。
しかし 途中、検査する2人とも 考え込むこと数回。
どうやったら、検査ができるのか 試行錯誤しているようでした。
話し言葉「表出言語(Expressive Language )」の検査では 絵を見て 息子ちゃんが説明(と言っても殆どが単語の羅列)するのを 単語ごとに 忠実に英語に訳していきました。
結果は、、、。
「知能の遅れはない。 『表出言語』以外の発達は、少なくても 平均以上はある。「特殊学級」は薦められない。」
「名前をつけるなら 『発達性 表出性言語障害』(特異的言語発達遅滞)ということになる、脳のある部分が混乱してるから起きている問題だろう。」とのこと。
そして、「このケースは 難しすぎる。」と何度も言った後。
「こんなことを 助言するのは 初めてですが、今は 英語のセラピーを 受けてはいけません。 まず、日本語を しっかりしてからでなければ、 息子さんにかかる負担が 大きくなりすぎます。 日本語で読み聞かせ、日本のビデオを見せる、日本語を話す友達と遊ぶなどのことを 重点的にしてください。」
「英語の環境でも サポートが必要なのは 明らかですので、週3日の幼稚園には、息子さん専属の教師を 派遣できるように相談してみます。」
午後1時から始まって 終わったのは4時近く。 息子ちゃんは ぐずぐず言わずに 頑張りました。
「早く英語を教え込みなさい。」と7月の検査の先生と同じことを言われるかと思いきや、そうではありませんでした。 本当の専門家の 検査官に あたったことは 感謝でした。
日本語をしっかり。 今までも 相当気をつけているのですが、まだ努力の余地は あるかもしれません。
絵本も ビデオも 日本のように手軽に入手は困難ですが (経済的にも)、 現在 与えられている状況の中で 工夫していくことが大切ですよね。
時々 日本から 子ども番組のビデオを送って下さる方がいます。本当に重宝しています。 我が家のことを 心にかけてくださる方々に 感謝でいっぱいです。
自分たちも反対の立場になった時、そういう事ができるような者でありたいです。
「ことば」を育てるアイデア。 探しています。
追記:息子ちゃんの言葉の練習記録ブログもつけています。(こちら)
事前の問診表のようなものに 詳しく状況を記入しておいたのですが、読んでいなかったのか、先生は 英語が第2言語の子どもの検査をしたことがなかったようです。
「この検査の時間中、お利口に座って検査に協力できたことは よい兆候です。でも、本当にごめんなさい。 言葉の発達検査については 私には何もできません。 本部に連絡してみます。でも、息子さんには 早く英語を教え込まなくては、、、。そうしないと キンダーで大変なことになりますよ。」と言われ終了。
その後の連絡で『8月に 専門家を呼んで 詳しい検査をする。』ということになりました。
そして 数日前、その検査がありました。
「児童心理の専門家」と「言語療法士」のペア。 それと「日本語の通訳者」までついていました。
さすが、専門家。 サイコロジスト(心理の先生)は息子ちゃんの心をつかみ 遊びを交えての検査開始。 物の名前、数の概念、、と続いていきました。
しかし 途中、検査する2人とも 考え込むこと数回。
どうやったら、検査ができるのか 試行錯誤しているようでした。
話し言葉「表出言語(Expressive Language )」の検査では 絵を見て 息子ちゃんが説明(と言っても殆どが単語の羅列)するのを 単語ごとに 忠実に英語に訳していきました。
結果は、、、。
「知能の遅れはない。 『表出言語』以外の発達は、少なくても 平均以上はある。「特殊学級」は薦められない。」
「名前をつけるなら 『発達性 表出性言語障害』(特異的言語発達遅滞)ということになる、脳のある部分が混乱してるから起きている問題だろう。」とのこと。 そして、「このケースは 難しすぎる。」と何度も言った後。
「こんなことを 助言するのは 初めてですが、今は 英語のセラピーを 受けてはいけません。 まず、日本語を しっかりしてからでなければ、 息子さんにかかる負担が 大きくなりすぎます。 日本語で読み聞かせ、日本のビデオを見せる、日本語を話す友達と遊ぶなどのことを 重点的にしてください。」
「英語の環境でも サポートが必要なのは 明らかですので、週3日の幼稚園には、息子さん専属の教師を 派遣できるように相談してみます。」午後1時から始まって 終わったのは4時近く。 息子ちゃんは ぐずぐず言わずに 頑張りました。
「早く英語を教え込みなさい。」と7月の検査の先生と同じことを言われるかと思いきや、そうではありませんでした。 本当の専門家の 検査官に あたったことは 感謝でした。
日本語をしっかり。 今までも 相当気をつけているのですが、まだ努力の余地は あるかもしれません。
絵本も ビデオも 日本のように手軽に入手は困難ですが (経済的にも)、 現在 与えられている状況の中で 工夫していくことが大切ですよね。
時々 日本から 子ども番組のビデオを送って下さる方がいます。本当に重宝しています。 我が家のことを 心にかけてくださる方々に 感謝でいっぱいです。
自分たちも反対の立場になった時、そういう事ができるような者でありたいです。
「ことば」を育てるアイデア。 探しています。
追記:息子ちゃんの言葉の練習記録ブログもつけています。(こちら)






コメント
ともあき | URL | -
言葉
うちのおいっこも2歳ちょっとですが、何一つ話をしません。いってる事は分かっている。しかし言葉が出ません。
「あいうえお」を出す練習をすると言葉が早くなるときいて、練習するとチョット前から「あいうえお」がでました。
時間がかかりますが、彼のペースに合わせていこうと
うちの家はそう考えています。
1カ国のことばでも大変なのに、2カ国は更に大変ですね。
けど、こどもなりに言葉を自然と覚え、いつか表現できますよ。
( 2007年08月22日 17:10 [編集] )
ree | URL | nJDHedgo
素晴らしい先生に出会えてよかったですね。
私自身息子が平均範囲に入るまで、試行錯誤を繰り返し、悩み、でも息子の母国語は英語だから、余分なのを入れたくない、そう思い日本語を教えるのを諦めたけど、かたこさん達の場合、母国語が日本語なので私以上に大変な事と思います。
セラピーを受けてはいけない、って事は意外でしたが、頭を混乱させる原因になりますものね。
ビデオを見て、耳から入れる事も必要ですが、出来るだけ日本語を話すお友達と遊ばせるのも必要ですよね。
( 2007年08月23日 00:52 [編集] )
かたこ | URL | -
ともあきさんへ。
コメントありがとうございます。
息子は 最初は「おいうえお」が「ああああお」という感じでした。 おいうえお表で練習していくうちに そのうちに50音が 他人にも聞き分けられるようになりました。 自力で絵本を読めるようになり、 ことばが伸びてきたように感じます。 (文章を組み立てるのは、まだまだですが。) ことばの遅い子どもの中に、「視覚学習」型の子供たちがいて、このグループの子供たちは、読むことで話す力がつくそうです。その他には、「触覚」型、「聴覚」型などがあり、それぞれ 一番よい アプローチの仕方が 変わってくるのだそうです。 おいっこさん、2歳なのですね。 息子は 自分の名前を 言えるようになったのが 3歳代でした、、、。 おいっこさんの言葉、沢山出てくるといいですね。
reeさんへ。
コメントありがとうございます。
今回の検査で、STの先生には、「 母親しては この子が『verbal apraxia』(発語失行症) だと疑っています。」 と何回か食い下がったのですが、「診断するには 早いですが apraxia ではないです。」と言われました。 最近は、「○○って言ってみて」というと真似できるようになったので、さっと真似できる子は 失行ではない、とされてしまいました。
他の子供たちとのコミュニケーションを学んだり、 基礎的なことを教えてもらうために Specilal ED のクラスに入れてもらっても かまわないと思っていたのですが、Psychologistも Speech Therapistも それは 息子にとってはよくない、という意見でした。
息子は、現在の 話し言葉の殆どを「絵本から得た セリフ」に頼っています。 見たものの記憶は良く、この記憶力を有効に使って、「言葉」を引き出す方法を考えていきましょう、と言われました。
一応、現地の幼稚園にも 担当の先生をつけてくれるようなので、感謝です。
日本語補習校 幼稚部には、「言葉」のせいで入れなかったのに、心理の先生には 「なんとか入れてもらったほうがいい。」と言われ、そんなことを言われても、、、という心境です。
reeさんの息子さんのセラピーは、内容はどんなものだったんですか? 入学前にセラピーが必要なくなるというのは、本当に 息子さんも頑張りましたね。 本当にえらいです。
いろいろ 助言をお願いします。 これからもよろしくお願いします。
( 2007年08月23日 06:58 [編集] )
ree | URL | nJDHedgo
確かにうちの息子は真似をするって事はしなかったですね。
息子の場合発達障害な訳ですから、運動能力も普通の子に比べると大分劣ります。
片足とびも出来るようになったのが遅かったし。
息子ちゃんはその辺はいかがですか?
セラピーでは最初の音。例えば『ドッ、ドッ、Dog』とか『べッ、べッ、Bear』とかは毎日やってましたし、シャボン玉を吹く事もやっていました。シャボン玉は口の筋肉と息を吐き出すタイミングの訓練です。
補習校の方は受け付けてくれないのですか?
うちは行かせてないのでよく分りませんが、なんとかならないものでしょうかね。
( 2007年08月24日 00:16 [編集] )
かたこ | URL | -
reeさんへ。
運動も苦手です。本人は好きみたいですが、、、。 日本の保育所で みんなが三輪車を乗りこなしている時、息子は足で地面をける方法で移動していました。 片足ジャンプは最近 やっとマスターしました。
手先を使う事も苦手です。 以前記事でも書いたように、絵を描こうという気は、最近までこれっぽっちもありませんでした。 日本語補習校の入園試験に「はさみ+のりを使う」という項目もあったのですが、これが上手くできなかったのも、入れなかった理由のひとつのようです。 (はさみは、練習のため 最近 毎日使わせています。) 補習校には、一度相談してみようかと思っています。
図書館で、apraxiaの子供たちの訓練方法のDVDがあったので、借りてきて参考にしました。 息子の場合、m p b y、、、など できない音ばかりだったので、とても参考になりました。 (そのなかに「べっ、べっ、Bear。」みたいなのもありました。)
最近は とても変な言葉の組み立てをするのが気になります。 (たとえば、「食べたい。」というかわりに「たべる ことが ある。」と言ったり。) 読み聞かせに、精を出さなくては いけないようです。
丁寧なコメントありがとうございました。
( 2007年08月24日 10:56 [編集] )
madelinem | URL | -
言葉
専門的な知識が全くありませんので、大変センシティブなテーマだけにコメントさせていただくのは失礼にならないかしら、控えようかと悩みつつコメントいたします。
良い先生に出会われたこと、私も大変嬉しく感じます。
私の周りでも同じような悩みを抱えた方が数名います。
1人はアメリカ人で赴任先の欧州から帰国し、専門の先生にカウンセリングを受けています。
また日本人でも悩んでいる方がいました。
3歳で言葉が遅く、また独特の行動パターンも気に掛かっているようでした。
独特と言うのは例えばブロックでもシールでも例外なく全てきちんと一列にきれいに並べる(貼る)、塀があると必ずそれに沿って走るなどです。
しかし理解力はありましたし、他人から見ると問題とは思えないことでもやはりお母様は大変心配しておられました。
言葉は発することはなくとも文字や数字を読み書きが得意で、絵は全く描きませんでした。
このお子さんは今は6歳となり、言葉の問題はありません。
(特にカウンセリングなどは受けられなかったようでした。)
現在3歳の日本人の男の子(上記とは別人)は現在やっと2つの言葉を繋げて話すようになったそうで、一時帰国したら専門医にかかるとお母様は仰っていらっしゃいました。
こうした悩みを抱えるのは私の周りでは全て男の子のお子さん。
我が家の長女は女の子ではありますが言葉は遅く気になった時期がありました。
彼女は日本語と英語の2ヶ国語が入っていたことが原因なのか、彼女本来の成長のスタイルだったのかは分かりませんが、現在日本語はかなりあやしいですが何とか成長してくれています。
2歳から3歳頃と言うのは特に言葉を初め子供の成長が目につく時期のように感じます。
今だから言えることなのかも知れません。
息子さん大丈夫です。神様が導いてくれると信じています。
( 2007年08月26日 17:41 [編集] )
かたこ | URL | -
madelinemさん、
コメントありがとうございます。
相談をした皆さんが、親身に考えてくださり いろいろなアドバイスをくださり 感謝です。
このことを通して、私たちが学ぶべきことがあり、神様が今の状況を息子に与えられているのだと思います。
2歳から気になっていたのですが、渡米したこともあり きちんとした検査を受けたのは、4歳半過ぎ(もうすぐ5歳)になってしまいました。 これは、アメリカで考えたら遅いのですが、我が家の状況から考えると「まあ、まだ小さいから様子を見ましょう」といわれるには大きすぎたことが かえって良かったと思います。( 母国語の言葉の遅れも検査官に信じてもらい易かった。)
言葉の遅れは、一人ひとり いろいろな原因があるので、一概にはこう、と言えないところが本当に難しいですね。
お心遣いありがとうございます。
( 2007年08月28日 02:09 [編集] )
| |
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
( 2007年12月02日 08:12 [編集] )
コメントの投稿